それぞれが熱い思いで続けてきた音楽活動の
集大成として、プログレを愛するバンドが集合した。
トップバッターのビーイング&タイムは、
打ち込みと連動した、計算されたサウンドに重厚なベースが絡み、
クリアで洗練されたスケールのギターが味に深みを増していく。
融解建築は、スタイリッシュなバンドだ。
それぞれの楽器がその個性と共に主張を忘れない。
フルートの持つ幽玄なる雰囲気もこのバンドならではの
魅力のひとつなんだ。そして、荘園。
ジミヘンにも通じるサウスポーの長身ギタリストから
繰り出される、ロックスピリッツ溢れるリフの応酬。
クリームを想わせるリズム隊は、
シンプルにビートを刻んでいる。
さあ!トリのバンドだ、イベント主催者でもある
ハモスファルテンの演奏は、一音目からココロをわしずかみに
するだけの説得力を持っている。クリーンで力強く、繊細な
音作りのギタリストは、曲により変幻自在な表情を魅せる。
キーボードのアレンジは曲全体を大きく包み込んで、
再びオーディエンスに投げかけてくる。シンプルだがハードな
リズムは、メロディをより洗練された物へと変化させて行くのだ。
司会進行の燐夢は、メイクの割りには、スベる独特のMCで、
最後までつないでくれた。つくづく思い知らされた、プログレの
魅力は演奏するミュージシャンの個性と表現力なんだと。
終演後の打ち上げは、全バンドが参加して、時間も忘れる程の
盛り上がりをみせたのは言うまでもない。
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