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連載コラム

その29 パラレルワールド2


科学が進歩して、私達が 『ある』と思っているものは実は私達が『ある』と思っているから存在していることが分かった。観察していないと存在しないのだ、この海も空も宇宙も。
これは量子力学の世界では常識になっているが、一般人は知らない。過去にアメリカでガンを治す方法を見つけた人がいて実際に十人以上のガン患者を治すことに成功した人がいるが。
その方法が流行るとガンの薬が売れなくなるから、その医者は殺された。
もちろん一般人は知らない。

一般人は知らない、どんなに素晴らしい発明も、どんなに役立つ発明も事実も、わかりやすく説明しても、人が理解できないと意味がない。

私のこの研究も、論文を書いているだけじゃ、ほんとうに意味がない。
一般人には届かない。
ではどうするか。

街でビラでもくばるか?
テレビにでも出るか?

なんでもいい、とにかく、知らさなければ
一般人が分かってこそ研究には意味がある

だから、早く広めるためにはこの方法しかない。

男は自分が書いた論文を足元に置いていた
そのタイトルは『KNワクチンを使って全てのガンが治る』だった。そして最後に
『この真実が広まりますように。』
そう書き残して
男は首を吊って死んだ。

男の狙いは、古くから付き合いのあるき新聞記者に
『論文を遺書にした男』として
この論文を大々的に報じてもらうためだ。
そして、そのKNワクチンを18歳までに接収すればガンにはならないという衝撃的な内容を今すぐ一般人に知らせたいのだ。

既に友人とは約束し、全財産はその男に託してある。

そして

パラレルワールドの総理は死んだ。36歳であった。

映画は終わった。

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