総理が高校生の頃
役者をやっていた。同じ舞台の仲間にすごく下手な役者がいた
台詞は棒読み、間も悪い、滑舌も悪い、ルックスも悪い
全部悪かった
その男はみんなに白い目で見られ、先生にも怒られ続け結局、頑張りすぎて体調を崩し本番に出る事なく辞めた
だけど、総理は思っていた
彼は下手な役者の役を演じれば誰よりも上手い役者だった絶対的に下手な人っていうのは
ある意味絶対的に何かが上手いのだ世界一面白くない人が
実は 世界一面白いんじゃないか?とか、思うし。
人はナンバーワンとまで言わなくても
何かしら得意な分野がある。これは絶対だ。
得意というのは、他者との比較の話ではなく、自分の中の領域で優れた部分の事をさす。あの役者は やりたいという気持ちだけで突っ走れる能力がずば抜けて高かった。だから、まわりの白い目が見えなかった。
だが、それは今の日本人に一番足りない能力だ。たまたま、役者の世界だったから爆発しなかった彼の才能は、別の世界なら爆発するかもしれない。その能力が続く限り。合わないなら戦場を変えればいい。それだけの話だ。多くの人が「自分のしたいこと」と
「得意な事」が一致していない。だが人は、自分のしたいことにしかモチベーションを保てない生き物ときている。
みんな、向いているかなんてやってみないと分からない。とか。得意じゃないからやめる。とか。あーだこーだと愚痴るのが好きだが
そんな議論は意味がない、答えは1つ
ようは自分がどう生きたいかだけの話だ
何が自分に向いているか
向いていないかなんて、だれも分からない
結局人が勝手に思い込んでいるだけだ今頃何してるんだろな、あの役者
いろんな事を考えさせてくれた
あの能力者。デート中彼女の話を聞きながら、頭の中はそんな事を考えていた。
割り勘で買ったアイスはほぼ彼女しか食べていない。映画はまだ流れ続けている
映画はまだ長い続けている
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