スポーツ&ミュージック&カルチャーを応援するイベントPUB、FootRock&BEERS

連載コラム

その2 青春が始まる瞬間


14歳の夏に総理の青春は始まりを告げた。

いや、告げられてしまったのかもしれない
告げたのはその当時の彼女。久田詩織である
14歳の時初めて総理は恋愛をした。「付き合う」という目に見えない約束をしたのだ。
恋愛を知り総理は盲目になった。何も手に付かないし、ずっと久田詩織の事を考えていた。
起きていても夢の中でもずっと、ずっと
そして恋愛をすると自分がどんな風に変わるかも知ったのだ
嫉妬心、会いたい衝動、涙が出る程の幸せ、そして別れの悲しさも

中学生で両思いにも関わらず、いや中学生だからなのか。
その恋愛の内容は、久田詩織の親の猛反発で“別れかけては隠れて付き合う事を繰り返す”、といったものだった。
久田詩織は親に総理と付き合っていないかを厳しく監視される
決して順風満帆な恋愛ではなかった。

総理はある日電話で久田詩織の両親に
「なんでもします、どんな風にも変わります、だから詩織さんと付き合わせてください。」と涙ながらに頼んだ。
両親は「あなたはこれからもいろんな女性と会うでしょう、この恋愛だってたくさんのする内の一つの思い出になるわ。詩織にこだわらないでください。別れてください。」
思いは通じず二人は2人になってしまった。

総理は一週間ほぼ飲まず食わずの生活を送り、自殺をも考えた。

今も思い出す

「これからもいろんな女性と会うでしょう、この恋愛だってたくさんする内の一つの思い出になるわ。」

そうだったかもしれない
それからも総理はいろんな女性と出会ったし
いろんな女性とお付き合いさせてもらっている

けど

総理にとって久田詩織との恋愛はたくさんの思い出の一つの思い出になんてなっていない

他のものとは全く別なのだ

今でも鮮明に目の前にある素晴らしき恋愛という、この世界を初めて俺に教えてくれたのは後にも先にも彼女だけで
これからの総理の人生がどうなろうと
その素晴らしき世界の入り口を提示てくれたのは久田詩織しかいないからだ。

総理という一つの映画の青春部分の冒頭は久田詩織によって告げられたのだ

彼女はヒロインではないかもしれないが
総理という映画の中で最も重要な女性なのだ

14歳の総理を死ぬ寸前まで苦しめたこの場面ほど美しいシーンは今後あるのだろうか、、、

映画はまだ流れ続けている

映画はまだ流れ続けている

page top