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連載コラム

その3 ロックンロールの行方


リアルと理想の狭間を、その葛藤をここまでリアルに吐き出す人間を私は知らない。

そう

哀愁自然憂鬱最強系バンド『シリカ』のボーカル林隆宏である。

彼は現在アバウトで28歳で日常的サラリーマンに近めの仕事をしている。
彼は現在そのバンドの歌詞の中で

「25歳にはロックスターになっていたはずだった、だけどこれ(日常的サラリーマンになってしまっていること)が現実なんだ受け止めるしかねぇ!」

っと語っている。

彼のバンド、シリカは当初のメンバーが脱退してからライブペースががっさりと落ち(インディーズバンドはライブが主な活動)そしてその勢いを失ってしまった。
全盛期とでも言おうか。はっきり言って林隆宏はロックの天才だった。
若干20歳という年齢で彼の曲は全国に流れ、その天性のカリスマ性で見るものみなを惹きつけていた。
しかし、メンバー脱退による活動低迷後、徐々に守るものが増え、それに比例して日常に占める仕事の割合が増えていったのだ

そして

ついに当初の「売れる」という夢は破れ
自分達が「売れることはない」と

公の場で言うに至ったのだ。

そんな林隆宏の曲をシリカの曲を誰よりも心に響かせ、シリカのメンバー脱退ライブの時最前列で目の玉が取れるほど目から悲しみを流していた青年がいる。
それがまさに若き日の総理なのである。

総理がなぜ林隆宏の曲を好んでいたか
その理由はシンプルで「誰に何と言われようとも」というスタイルである。
ただただ、感情のままに自分のスタイルを貫くそのあり方である。

彼は後の総理の名言

ロックは音楽のジャンルでなくその生き方のジャンルをさす。

の気付きの元となった事件なのだ

そして今その他者の共感をぶちやぶり、自らのスタンスを貫く怪物がリアルという社会の檻の中に入れられているのだ。

しかし、決して彼は諦めていない
その目は死んでおらずまだ、檻を内側からガリガリと削っているのだ、牙はむき出しでたまにその尻尾で檻を打ち付けるのだ。

そしてこう言う、

「心だけは死んじゃないぜ」

さらに

「たとえ檻の中であろうと、あの時の情熱を持ち続ける事が、、」

その続きを言おうとした瞬間

私も呟いてしまった

「ロック」なんだと。

彼のロックという人生が変わり変わる日の中でロールし、これからどこに行くのか。

彼のロックンロールは鳴り止まない

私の映画の中で、総理が若き日のシーンに多く登場するBGMはシリカが多い。

映画はまだ流れ続けている

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